点数計算の仕組み②
【誤解ポイントその3】
「あの表」に書かれてる数字は1飜の和了点数が基礎になってる。確かに大体はそうですが、厳密には違います。
あの表の「切り上げた1飜の点数」を元に表ができてるのではなくて、表に10点単位で書かれた全ての点数を100点単位切り上げて書き直したものがあの表なんですよね。
1500→2900→5800→12000(切り上げ満貫)
「麻雀的な」2倍なのではなくて
本当は1440→2880→5760→11520なので、ちゃんと倍々になってるんですよ。
4飜11600(満貫ではない)と5飜12000(満貫)は明確に違うのです。
ツモ和了とロン和了の違いも「1飜の点数が元になっていて、それを割ってる」と思ってる人も多いかと思いますが、
そうではなくて、元になる点数を出し、それを×(かける)してるもの、なんです。
具体的例を挙げます。
234666p45m567s ドラ7s
これをダマ(リーチをかけずに)でアガった場合。
知ってる人は2600とすぐわかるんですが、どういう計算で2600になってるのかをみていきます。
麻雀の点数は副底(フーテイ)と呼ばれる
20符(20点)がスタートになります。
20(副底)+門前符10+タンヤオ暗刻4=34≒40符
なにしろ麻雀は切り上げます(笑)
これがよく40符とか50符とか言ってるあれです。早見表の。
やってみればわかると思いますが、ピンフ以外は必ず40以上になります。待ちがタンキやペンチャン、カンチャン、暗刻がある、頭が役牌だからです。逆に言えば符が加算されない「特殊役」、和了形をピンフと呼んでいる、そういう役としたのですね。
今どきピンフを麻雀の基本と教える人はいないでしょうけど、ピンフはむしろ特殊役なのです。
ちなみに門前のロン和了30符というのは実はピンフだけなのです。2付いたらもう32を切り上げて40になりますからね。
さて、この40符(点)を役の数だけ倍々にします。
タンヤオ ドラ1なので
40×2×2=160
※謎の4倍(×2×2)をします。160×2×2=640点
この640を4倍したのが子の和了点(2560)、6倍したのが親の和了点(3840)となります。
親の和了は子の1.5倍といいますが、
2600×1.5ではないんです。
×4 と ×6 この比率の差がが1.5倍ということです。
前回既に触れたところですが、これを切り上げて2600、3900としてるのです。
あくまで 符×2…×2×2が基礎となり、4倍したものが子の和了点、6倍したものが親の和了点なんですね。計算の大元は親も子もないんです。むしろわかりやすくないですか?
※謎の4倍は場ゾロと呼ばれる2翻のことで、役な訳ですから本来は基本点の後に掛けるんですが、絶対先に掛けて覚えた方が良いです。
ツモの場合、親の3900は3で割れるので1300オール、子の2600は親が半分の1300、残りの1300が2で割れないので700ずつの700-1300とそう理解してる人が多いんでしょうけど、実はこれはそういうことじゃなくて、
3840÷3=1280
切り上げて1300オール(1300ずつもらう)
2560÷2=1280 2/4
1280÷2=640ずつなので 1/4 ×2
書きかた逆になっちゃいますけど700-1300
なんですよ。(子から700ずつ 親から1300)
あれれ????割り切れるじゃん!!!
そりゃそうですよ。基本点に4かけて4で割って6かけて3で割ってるんですから(笑)
麻雀の点数計算て、実は割り算じゃなくて全部掛け算なんですわ…本当は。